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テネシー州で「学問の自由」法案が70-23で可決

Casey Luskin
April 7, 2011

きょう、テネシー州議会で「学問の自由」法案が、70対23の票差で通 過した。サイエンス誌はオンライン・ニュースで、この法律について、こう述べている――

きょう70-23の票決で、テネシー州議会は、州法368号、すなわち理科教師が、咎められることなく、論争中の科学問題を教室で論ずることができるとする法案を通 過させた。批判者たちは、この措置は、幼稚園から高校3年までの教師が、教室で進化論に代わって、インテリジェント・デザインや創造論を教えることを可能にするものだと言っている。


この法案のテキストは、もし教師が、「教えるコースの中に入ってくる現行の科学理論、すなわち生物進化、生命の化学的起源、地球温暖化、人間クローンなどの、科学的長所と短所を、学生が理解し、分析し、批判し、客観的に調べるように」した場合、懲罰を受けることはないとするものだ。この法案はまた、それが「いかなる宗教的あるいは非宗教的教義をも、奨励するものと解釈されてはならない」と言っている。

私はこの記事についてインタビューを受けたとき、批判者たちが、この法案はIDや創造論を教えることを許すものだと主張しているのは間違いだ、と記者に説明した。残念なことに、彼女は私たちの会話のその部分を引用しなかった。

創造論については、多くの法廷が、創造論は宗教的観点であって公立学校でこれを教えるのは違法と裁定している、と私は説明した。この法案は、宗教を教えることは認めていないのだから、批判者たちが、創造論がこの法案の対象となると考えるのは間違いである。これは明確に述べられている――

この箇所は、科学的情報を教えることだけを認めるもので、どんな宗教的または非宗教的教義を推奨したり、特定の宗教信仰または非信仰に、有利または不利な差別 を、また、宗教または非宗教に有利または不利な差別を推進したりするものと、解釈されてはならない。

創造論とは明らかに違うIDについても、私は、なぜこれがこの法案の対象とならないかを説明した。テネシー州「学問の自由」法案は、すでにカリキュラムに入っている主題に関する指導について、客観的に教え学ぶ自由を保証するだけである。

文言にある通り、これは「教えるコースの中に入ってくる現行の科学理論」に関する指導法を保護するだけの法案である。進化論はテネシー州を含め、すべての州のすべての学区でカリキュラムにすでに入っており、すべての高校生物学コースで学ばれる。したがって進化論はこの法案の対象となり、教師がこれを教えるときには、進化について客観的・公平に教えることができる。

これに対してID理論は現在、テネシー州を含め、どこの学区のカリキュラムにも入っておらず、テネシーのどの生物授業にも含まれていない。したがってIDはこの法案の対象とならない。(もしIDがテネシー州学区のどこかで教えられていたとしたら、直ちにこの学区は訴訟の対象になっていただろう。)

この法案は、すでにカリキュラムに入っている主題を保護するだけで、全く新しい理論を導入しようとする教師を保護するものではない。もし進化論のように、ある理論がすでに教えられているものであれば、その場合には、教師はその理論について科学的長所と短所を両方とも教えることができる。

私はこの点を、これを理解できないらしい人々――このサイエンス誌の記者のような――に強調している。彼女Sara Reardon が私をインタービューしたとき、私は好感をもったが、この点だけは理解しないように努めているように見えた。私が、これはそんなにややこしい問題ではないと言うと、彼女は突然電話を切ってしまった。

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