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James J. Lee、人質を取って脅迫するダーウィニスト

David Klinghoffer
September 1, 2010

本日、メリーランド州の「ディスカヴァリー・チャンネル」(世界最大のドキュメンタリー専門チャンネル)の建物を、人質を取って占拠した犯人ジェイムズ・J・リーが、人質には危害を加えず、彼らは無事に解放されたというニュースに我々は安堵した。過激な環境保護主義者であるリーは射殺された。警察の行動がより大きな悲劇になりえたのが回避されたのは幸いだったが、故リー氏がオンラインで発表していたマニフェストの、このケーブル・チャンネルに宛てた要求項目の内容は注目すべきである。要求の7番目はこうである――

いかに食糧生産が人類の過剰につながるかについて、マルサス科学に言及する番組を開発せよ。進化について語れ。マルサスとダーウィンについて語り、愚かな大衆が納得するまで、それを彼らの頭にしみ込ませよ!!

この地球のために、リーは「けがらわしい」(filthy)人間どもの去勢を勧告し、「マルサス・ダーウィン科学と過剰人口問題を理解し、合意する主導的科学者たちのフォーラム」を放送するように提案している。
彼が宗教にも反対するのは驚くことではない。要求の4は――

文明は、それがけがらわしいものであることを暴露されるべきだ。それと、そのすべてのむかつくような宗教的・文化的ルーツと強欲さについてもだ。汚染された地球が元通 りになり人間どもがくたばるまで、このメッセージを放送しつづけよ!

もちろん私がここで言おうとしているのは、ダーウィニズムが人間を狂わせるというようなことでなく、今までにもそうしてきたように、ダーウィン理論が、狂気の、または邪悪な、もしくはその両方の、ある種の人々に、不思議な魅力を及ぼしていることを指摘したいだけである。これは過去何度にもわたって伏せられてきた真実であり、今もそれは変わらない。

最近の例をあげれば、「ホロコースト記念館」に銃をもって押し入ったJames von Brunn[最新情報「ダーウィニズムの道徳的遺産は糊塗されるべきか?」June 12, 2009を見よ]、Columbine高校で乱射したEric Harris、Jokela高校で乱射したPekka Eric Auvinenなどがいる。歴史的人物でダーウィン理論から、直接的ではないにしても、刺激を受けた者としては、チャールズ・マンソン、毛沢東、ヨシフ・スターリン、ヨーゼフ・メンゲレ、そしてもちろんアドルフ・ヒトラーがいる。

私はこれまでに何度もこの問題について書き、そのために悪しざまに言われてきた。なかでも特にこのテーマをHuffington Post紙上で取り上げたときはそうだった。(ある編集者から再びこういうことは書かないように忠告された。)その上、ダーウィニズムと現代のオカルト理論の間にも興味ある結びつきがある。

当世風の論評はきまって、宗教の名において犯された諸悪へと我々の注意を向けさせる。他のイデオロギーや世界観の名においてもまた、そのような、あるいはそれ以上の悪が行われており、中でも顕著なのがダーウィニズムだということを心に留めておくべきである。

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