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ニューヨーク・タイムズがScienceBlogsを「階級闘争的はったり」と難詰

Anika Smith
August 4, 2010

インテリジェント・デザインや進化論についてのニュース報道に関し、我々はしばしば誤解や誤報を正しているのだが、堅実で思慮深い論説が依然として書かれているのは、力と勇気を与える。ニューヨーク・タイムズに載ったこの記事が話題になって、Denyse O’Learyなどは「NYタイムズの人たちは本当に再び大衆と接触をし始めたのだろうか?」と驚いている。(注:NYタイムズは反IDの立場を取っている。)

Virginia Heffemanによるこの意外な記事は、ScienceBlogsというこの不思議な小宇宙を調査したものだが、Bruce Chapmanが評するように、彼女(Heffeman)がそこに見出したのは「科学でなく、自己言及的な、大学2年生的な悪ふざけ、毒舌、あら捜し」である。彼女は辛辣にこう分析する――

1つのイデオロギーを繰り返し強調し、よく考える代わりに耳障りな言葉を用い、不在の敵を打ちのめすというやり方で、ScienceBlogsは、宗教批判をする知ったかぶりの連中のための「フォックス・ニュース」になり下がっている。P・Z・マイヤーズや他のサイエンス・ブロッガーたちは、反イカサマ科学の運動を指揮していると自慢するかもしれないが、彼らについて困るのはその点ではない。彼らが問題なのは、このサイトが人々を誤りへ導くことである。それは科学者による科学でなく、科学には似ても似つかない、科学ブロッガーによる科学ブロッギングである。そして科学ブロッギングは明らかに、「科学」という言葉から、また「ピア・レビュー」を受けたあれこれを時々引いて見せることによって、いつわりの道徳的権威を引き出そうとする、繰り返しと努力による扇動的な詭弁の一形態なのである。

かのScienceBlogsで起こっているのは実は科学の濫用だということを見抜くのに、特別 の眼光など必要ではない。この人たちは大文字のSのついた科学的権威をもって話しているかのように言うが、実のところ彼らは、「偏向的な憎悪集会polarizing hatefest」(彼女の言葉、私のではない)に身をささげる詭弁家たちである。より穏健な声が(しかもNYタイムズにおいて!)このことに気付きつつあるのは、非常に好ましいしるしである。

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