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有袋類の胚は「他のほとんどすべての脊椎動物」と違った発生をする

Casey Luskin
January 14, 2011

2011年版のKen Millerの生物教科書Biologyは、「胚発生の同じようなパターンは、生物が共通 の祖先から出ていることの更なる証拠を提供している」と述べている（p.469）。しかし、似た種類の生物と考えられるものが、非常に異なった胚発生のパターンをもつとしたらどうなるのか？　それは共通 祖先に反する証拠になるのか？　実は、研究者たちは、脊椎動物の発生に著しい違いがあることを発見しつつある。最近（2010年11月30日発行）のScienceDailyの記事“Marsupial Embryo Jumps Ahead in Development”(有袋類の胚は発生においてジャンプする)はこう述べている――

デューク大学の研究者チームは、有袋類の胚の発生プログラムは、他のほとんどすべての脊椎動物の示すプログラムと異なっていることを発見した。

「四肢は、タイムライン全体において異なった場所にある」と、デュークで学位 論文の一部としてこの研究をしていた生物研究者Anna Keyteは言っている。「それらは体の他のほとんどどの構造よりも前に発生を始める。」

生物学者たちはこれまで、四肢の発生は、他の器官がまず線上についてから、それに刺激されて始まるという考え方を追求していた。しかしこの研究は、有袋類の四肢はそのような刺激なしに発生し始めることを示している。

ミラーの教科書はさらにこう述べている――「同じグループの胚細胞は、同じ順序、同じようなパターンによって発生し、脊椎動物の多くの相同的な組織や器官をつくり出す（p.469）。」ミラーのような進化論者は、これら最近の発見をごまかしのデータと考えるのだろうか、それとも彼の共通 祖先説に矛盾する証拠と考えるのだろうか？　共通祖先説を検証しようと思っている我々にとって、これはまさに、ミラーが共通 祖先の証拠として学生たちに教えている説と矛盾するデータであるのは明らかだ。