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Lauri Leboさん、あなたの陰謀説がどうにもわからない、説明して

David Klinghoffer
August 7, 2010

Religion Dispatches(宗教速達便)というサイトに、ローリ・レボ女史が、ディスカヴァリー研究所のブルース・チャップマン所長をdisingenuous(不誠実、不正直)だとして非難する、理解に苦しむ論説を載せている。彼は先ごろ「アメリカン・スペクテーター」のウェブサイトに、ルイジアナ州リヴィングストン教区の教育委メンバーの、創造論(creationism)を生徒に教えようとする動きに反対する記事を載せた。チャップマンのコメントによると、ローリ・レボは欺瞞のみならず臆病さの証拠を見つけたのだという――

またしてもディスカヴァリー研究所の連中は、創造論を教えることにつながる反進化 論的文言を推奨した後で、勇敢にも方向転換し、彼らの主張を擁護しようとする喧しい創造論者の、地方の教育委員会メンバーたちから逃げ出したのだ。

彼女が言っているのは、2008年のルイジアナ州科学教育法案のことで、これはダーウィン進化論を含む諸説に対する批判的な思考を養う目的をもって、教師が教室に科学的副教材を持ち込むことを可能にする文言整備をしたものである。この法律は特に断って、宗教を推進することを禁じているから、従って創造論を教えることを禁ずることにもなる。

レボ女史は、この法案を支持することによって、ディスカヴァリー研究所は、法がはっきりと指定するものだけでなく、聖書を字義通 りに解釈する創造論を教えることにも、道をつけようとする魂胆をもっていると考えているようだ。キッツミラー対ドーヴァー裁判について一冊の本を書いたジャーナリストであるレボ女史が、創造論と、科学的ダーウィニズム批判あるいはそれに関係するID理論との間の、非常に大きな内容の違いを知らないとは考えられない。

それらがいずれも偽りだという見解はありうる。しかしこの2つの内容が大きく異なるということが理解できないとすれば、それはジャーナリストとして驚くべく無知であるか、信じ難いほど粗雑な考え方しかできない証拠である。

疑わしきは罰せずの原則には従うとして――彼女は十分聡明であるように見える――彼女のこの放言の唯一の説明は、ディスカヴァリーがダーウィニズム批判を支持するのは、狂気じみて的外れな、矛盾したあること、つまり創造論者が理科の教科書として聖書を使えるようにする手立てをひそかに狙っているからだと、彼女が考えているからに違いない。

しかしこの陰謀説には――私の思い違いでなければ、これにはBarbara Forrestをはじめ他の何人かが与している――理屈に合わないことがたくさんある。もしディスカヴァリーの真の目的が、聖書を文字通 りに解釈する創造論のために道をつけることであるとすれば、なぜ、はっきりと創造論を教えることを禁ずる法律を支持するのであろう? そしてなぜブルース・チャップマンが、教育委員会メンバーの間での、創造論を教えようとする試みを批判するのであろう? 

やはりこの陰謀説は明らかに、ディスカヴァリーは最初から、リヴィングストン教区の人々のような市民が、ルイジアナ法のような法規定を、聖書疑似科学を教えることの許可と解釈するように目論んでいたと考えているのである。我々が今このように否定的な反応をするのは、そのことを漏れ聞いたからにすぎない。

もしダーウィン活動家がこれに感づいて宣伝しなければ、創造論者がルイジアナあたりで聖書科学の授業を制度化しようとしていることなど、我々に考えられただろうか? またこの裁判に終始かかわり、リヴィングストンに隣接する教区の大学で教えているバーバラ・フォレストが、彼女の裏庭で起こった出来事に気付かないでいると考えることもできない。ダーウィニストについて確実に言えることは、彼らは自分たちに反対する者を発見し処罰するのに、抜かったりしないということである。

申し訳ないが、この件についてのあなたの科学的見解がどうであろうと、ジャーナリズムのごく単純なレベルにおいて、これは全く意味をなさない。

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