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ID派の本が「タイムズ文芸付録」の「ブックス・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、ドーキンズや他のダーウィニストは無視される

John West
November 30, 2009

今年は「ダーウィンの年」として広く喧伝され、大きなダーウィン関係の記念祭がおこなわれたにもかかわらず、ロンドンのTimes Literary Supplement(TLS)の書評家たちは、出版業界のダーウィン復活の成果 にはあまり興味がなかったようだ。実際、先週金曜日に発刊されたばかりのTLS「ブックス・オブ・ザ・イヤー」号には、Jerry CoyneのWhy Evolution Is TrueやドーキンズのThe Greatest Show on Earthといった今年のプロ・ダーウィンの大きな本は、どれも「ブックス・オブ・ザ・イヤー」には含まれていない。代わって、ダーウィン・ID論争を論じた本でこの栄誉を得た唯一の本はスティーヴン・マイヤーのSignature in the Cell: DNA and the Evidence for Intelligent Designで、これを選んだのは有名な無神論哲学者Thomas Nagelである。

もし私がダーウィニストなら、かなり気になる話である。ダーウィン流唯物論に同調する多くの人たちさえ、ネオ・ダーウィニストのあきあきする議論にはもう興味を失ったということなのである。

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