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教科書についてはテキサスが動けば国が動く

By: Dr. Charles Garner and David Klinghoffer
The Washington Examiner
April 8, 2009

テキサス州は先週、活動する民主主義の見事な実例を示すことになった。州教育委員会が、生物学、古生物学、化学の基本にかかわる論争を行い、科学教育基準の改正に踏み切ったのである。灼熱する進化の問題が注目の的となった。

砂ぼこりがおさまって投票が行われてみると、テキサスはこの国のどの州よりも、最も進んだ進化についての教育基準をもつ州となった。容易に想像されるであろうが、ダーウィン側の多くの「専門家」と活動家はカンカンに怒っている。市民たちが言うことを聞かなかったとはどういうことだ! 彼らが大胆にも自分の頭で考えたとは! 

ダーウィン理論を神聖なドグマとして厳格に押し付けようとするロビイストたちには、厳しい戦いであった。投票前に行われた証言においては、批判的な分析を要求することを強化しようと努めた科学者たちは、もっぱら関連する科学的問題に発言を集中した。

しかしダーウィン側の活動家たちは、これは聖書を文字通 り解釈する「創造論者」たちが、荒れ狂っているのだとヒステリックに警告した。これはダーウィン論争においてしばしば振り回される、ひどく不正直な誘導戦術で、州教委がいやというほど聞かされ放棄したものである。この新しい科学基準は、科学を論ずるもので、宗教を論ずるものではない。

学生と教育者たちが勝ったのであり、この勝利の波及するところはきわめて大きい。

これに先立つ数カ月というもの、ジャーナリスト、ダーウィン進化論推進派、それにダーウィンに疑いをもつ人たちが入り混じって、教師はダーウィン理論についての科学論争を学生に教えるべきか、教えるべきでないかを明確にする文言を採用するように、州教委に働きかけてきた。州教委は、父兄や教育者も含めて、良心的にこの問題を討議し双方の証言を聞いた。

新しく採択された教育基準は学生に次のように求めている――「科学のあらゆる分野において、科学的証拠、論理的推論、実験と観察によるテストなどを用いて、科学的説明なるものを分析・評価して批判すること、そのさい学生による批判的思考を奨励するために、それら科学的説明のあげる証拠のあらゆる側面 を吟味することを含めること」

さらに加えて高校の学生は、化石記録、進化のメカニズムとしての自然選択、細胞の複雑さ、人間と動物の共通 祖先といったことを含む、進化に関係する問題についての証拠を、「分析し評価する」ことを特に求められている。

テキサスは今、このような教育的な要求をもつ7つの州の一つとなった。これまではこの州の教育基準は、自然選択によるダーウィン進化論を含む、科学的学説の「長所と短所」を吟味するように学生に求めただけであった。

新基準はより明確に特定的に、これまでの文言を改善し、ダーウィン理論が最も緊急に批判的な科学的注目を要するものであることを、初めて主たる項目に謳うこととなった。

これは革命ではなく、教育基準の地に足の着いた、冷静な、歓迎される改正である。さらに重要なことは、この新展開がテキサス州とその周辺を超えて、及ぼすであろう広い影響である。

ラスベガスで起こったことはラスベガスで話題になるだけだと、よくギャンブラーや遊び人は言う。テキサスについてはそうではない。合衆国の最も大きな教科書需要のある州の一つとして、高校生や他の学生用の教科書がどのように書かれるかに、テキサスは強力な影響力をもつ。この州で奨励される科学についての同じ批判的な考え方が、アメリカの他の場所の学生にも影響をもたらすだろう。

この州以外の州立法者たちもこれに注目している。テキサス州教委で最終投票があったその日に、フロリダ州で「科学的進化論の徹底的な開示と批判的分析」を求める立法措置が考慮中であるとのニュースが入っている。

明らかに、火がついたのであり、それはまだ小さいが、広がるにつれてダーウィン側のロビーが全面 的にくすぶり始めることは間違いない。

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